SEO内部対策とは?目的や内部対策のポイントを徹底解説!
SEO内部対策をしてサイト内部の要素を改善することで、検索エンジンから適切に評価される環境づくりにつながるので、サイトを上位表示しやすくなります。
検索エンジンがサイトの内容や情報を理解できない限り、よいコンテンツであったとしても適切に評価がされにくいです。
SEO対策をするにはロボットである検索エンジンにとってわかりやすいサイト作りをすることが必要であり、検索エンジンにわかりやすいサイトを作るためには内部対策が欠かせません。本記事でSEO内部対策について理解を深め、適切なSEO内部対策をしてください。
SEO内部対策とは
SEO内部対策とは、ユーザーと検索エンジンに情報を正しく素早く伝えることを目的としたWebサイト内部の要素を改善する施策のことです。
SEO外部対策では被リンクの量や質を向上させていますが、内部対策ではWebサイト全体のテキストや画像、HTMLなどのサイト構造を改善をすることで、検索順位の上昇を狙えます。
主にSEO内部対策では「ページネーションで数字を設定すること」や「タイトルではキーワードを必ず含む」など技術的な対策が多いため、素早く施行しやすいです。
ただSEO内部対策で目を向けるべき範囲は広いので、施行するSEO対策によっては専門知識が必要な場合もあります。
SEO内部対策が重要である理由
SEO内部対策は、検索エンジンに適切なコンテンツ内容を伝えるために必要な施策です。Webサイトの評価はクローラーと呼ばれるロボットが自動でおこなっているため、柔軟にサイト内容を理解できません。
正しいSEO内部対策をしなければクローラがWebサイトの内容を理解できないため、質の高いコンテンツを作成したとしても上位表示しにくくなってしまい、Webサイトの評価を減点してしまう可能性があります。
検索順位を安定化させるためにもSEO内部対策をすることは大切です。
SEOで内部対策をする目的
SEOで内部対策をする目的として、以下の3つが挙げられます。
- クローラーの巡回を促す
- ウェブサイトのできあがりを検索エンジンに正しく伝えるため
- ユーザビリティーを担保する
上記の順番のとおりにSEOの内部対策を実践することで、Webサイトを上位表示しやすくなります。
1.クローラーの巡回を促す
クローラーとは、インターネット上のwebサイト情報をデータベースに登録するロボットのことです。Webサイトにクローラーの巡回を促さなければ検索結果に表示されることはないので、クローラーへ巡回を促すことはSEO対策をするうえで大切です。
クローラーの巡回を促すうえでXMLサイトマップの送信やサイト構造の改善は欠かせません。XMLサイトマップは、検索エンジンにサイト内の情報や画像、動画など各ページの関係を適切に伝えるためのファイルです。
XMLサイトマップをサイト内へ設置することでクローラーが巡回する際にWebサイトの情報を効率的に知らせることができます。また分かりやすいサイトにするために階層を増やしすぎずカテゴリーを用いた階層構造にするとよいです。
分かりやすいサイト構造にすることでクローラーがサイト全体を巡回できず検出されないページが出てくる恐れを防げます。
2.ウェブサイトのできあがりを検索エンジンに正しく伝えるため
クローラーの巡回を促してWebサイトが検索結果に表示されるようになったとしても、ロボットである検索エンジンに適切にコンテンツ内容を伝えるためには、ページのインデックスをする必要があります。
ページをインデックスする際には、タイトル・見出しへキーワードを含めることが大切です。
タイトル・見出しはクローラーがwebサイトを巡回するうえで最初に見る部分なので、キーワードを含めておくことで検索キーワードとの関連性が高いとクローラーが評価して上位表示される可能性が高くなります。
3.ユーザビリティーを担保する
SEOの内部対策をする際は検索エンジンのシステムに向けた対策も必要ですが、ユーザーへの配慮も同時におこなわなければいけません。ユーザービリティを担保するためには、ページ表示速度の高速化や文字サイズを適切に設定することが大切です。
実際にGoogleがおこなった調査でページ表示速度が遅くなるほどユーザーの直帰率が向上することが明らかになっています。
2017年のGoogleの調査によると、Webサイトのページ表示速度が1秒から3秒になると直帰率が32%増加、6秒になると106%増加していました。
つまりページ表示速度が遅いことはSEO対策をするうえでマイナス要素であることがわかります。また文字サイズを適切に設定しなければ、利用するデバイスによって文字が小さすぎてユーザーを不快な気持ちにさせてしまう可能性も考えられます。
SEO内部対策は、システム対策と同時にユーザー目線の対策も求められています。
SEO内部対策のポイント
SEO内部対策のポイントとして、以下の3つを紹介します。
● クローラー巡回対策
● インデックス対策
● ユーザービリティ対策
クローラー巡回対策
クローラー巡回対策をするうえで大切なポイントは、以下の3つです。
● XMLサイトマップを送信する
● サイト構造の改善
● アンカーテキストの利用
XMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップを送信することでクローラーへサイト情報を正しく伝えてコンテンツをクロールしやすくします。XMLサイトマップの作り方は、以下のとおりです。
- 手動で作成する
- 無料のXMLサイトマップ作成ツールで作成
- 無料のWordPressプラグインで作成
手動でも作成できますが、作成方法が難しいので2と3の作り方でXMLサイトマップを作成することが最適です。
まず2のXMLサイトマップの作成方法を紹介します。操作方法が簡単な無料のXMLサイトマップ作成ツールとして、sitemap.xml Editor が挙げられます。サイトマップを作成したいWebサイトのURLを入力することで、すぐサイトマップを作成できます。
作成したサイトマップは、Google サーチコンソール から送信して検索エンジンのデータベースへ登録する必要があります。Googleサーチコンソールの場合もsitemap.xml Editor同様にWebサイトのURLを送信することで登録が可能です。
検索結果が上位表示しやすくなるために、Webサイトを更新する度にXMLサイトマップを作成してGoogleサーチコンソールから送信するようにしてください。
WordPressプラグインで作成する場合は、Google XML Sitemapが適しています。Googleだけでなく、Bingのサイトマップも同時に作成できるので便利なプラグインです。
サイトマップの作成を一度することで自動更新通知をしてくれるので、コンテンツを更新する度にサイトマップの作製をする必要がなくなります。
サイト構造の改善
Webサイトのトップページから3クリック以内にすべてのページにアクセス可能なサイト構造へ改善するとよいです。サイト構造が多いとクローラーが最後のページまで巡回できなくなる恐れがあるので、短くわかりやすいサイト構造にしてください。
またカテゴリーを設けて各ページで分類することでサイト情報がわかりやすくなります。カテゴリーを設けてサイトを運営していた場合、具体的にどのようなコンテンツを発信しているWebサイトなのかが明確にわかりません。
たとえば化粧水に関するWebサイトを作成していたとして「男性用」と「女性用」のカテゴリーを設定しておけばクローラーやユーザーは自身が求めている情報にたどり着きやすくなります。
アンカーテキストの利用
アンカーテキストとは、Webサイト内に設置されているリンクに表示される文章のことです。アンカーテキストを適切に描くことでクローラーだけでなく、ユーザーもwebサイト内の大まかな内容を理解できます。
アンカーテキストを利用することでクローラーの巡回が素早くなって、早く検索結果に自身のwebサイトが表示されやすくなります。
インデックス対策
インデックス対策において以下の3つは欠かせません。
● タイトル・見出しにはキーワードを必ず含める
● 画像にはaltタグを含める
● 重複コンテンツに対してURLの正規化をおこなう
タイトル・見出しにはキーワードを必ず含める
キーワードをタイトル・見出しに必ず含めることでクローラーにキーワードと関連が強いサイトであることを知らせられます。
検索エンジンはキーワードと関連が強いサイトを上位表示されやすくなっているので、SEO対策をするうえでタイトル・見出しにキーワードを含めることは必須事項です。適当にタイトル・見出しにキーワードを含めておけば上位表示されるわけでもありません。
以下の3つの注意点に気を付けたうえでキーワードを含んだタイトル・見出しを作成してください。
● タイトルの文字数は32文字までにする
● 上位表示させたいキーワードは前半に入れる
● 対策キーワード同士を近接させる
画像にはaltタグを使用する
alt(オルト) タグとは、webサイト上で画像が表示されなかった場合に代わりに表示されるタグです。検索エンジンは、ページに掲載されている画像に関する説明が記述してあれば正確に把握できます。
たとえば「おもちゃで遊ぶ子供の画像」や「夏祭りの屋台」など画像に対して適切なタイトルをaltタグを用いてつけてみてください
ほかにもaltタグを使用すれば画像を視覚的に判断できない人であっても、音声で画像の情報を伝えられます。音声読み上げシステムには、altタグで設定されたテキスト情報を音声で読み上げる機能が備わっているからです。
altタグを使用することで、クローラーへ画像情報を適切に伝えられるだけでなく、視覚障がいをもった人にも読みやすいサイト作りができます。
重複コンテンツに対してURLの正規化をおこなう
重複コンテンツとは、コピペ率が高くてコピーコンテンツとみなされるwebサイトのことです。重複コンテンツが存在していると、ページの評価の分散やペナルティのリスクの向上などSEOの評価が大幅に低下する恐れがあります。
重複コンテンツに対してURLの正規化をおこなえば、重複コンテンツがあることで起こりうるデメリットを避けられます。URLの正規化とは、検索エンジンの評価対象にするURLを指定する作業のことです。301リダイレクトと呼ばれる方法でURLを最適化すると、素早く設定できます。
301リダイレクトとは、訪問したユーザーが正規のページへ転送される方法です。WordPressで最適化できるRedirection というプラグインを使用し、フォームにリダイレクト元のURLとリダイレクト先のURLを送信することでURLの正規化が実現できます。
ユーザービリティ対策
ユーザービリティを向上させるためには、以下の3つを対策する必要があります。
● SSL化する
● レスポンシブ対応にする
● コアウェブバイタルの3要素を改善する
SSL化する
SSL化とは、Webサイトのデータ通信を暗号化することで安全性を高める技術のことです。SSL化することでユーザーが安心してサイトを閲覧しやすくなります。
SSL化しなかった場合、第三者による盗聴やコンピューターウイルスの感染などが発生してしまう恐れがあります。SSL化すれば、webサイトのURLが「http」から「https」に変わるためユーザーが一目で安心なサイトであるとわかる仕組みになっています。
ほかにもSSL化すると検索結果が上位表示されやすくなるメリットを得られます。
レスポンシブ対応にする
レスポンシブ対応とは、パソコンやスマホなど各デバイスの画面サイズに合わせてサイトの表示が最適化されるデザインに対応することです。レスポンシブ対応にすることで、どのデバイスにおいてもサイトが見やすくなるため離脱率の低下を狙いやすくなります。
レスポンシブ対応ができる方法は、以下の5つです。
- HTMLとCSSで対応する
- 自動変換ツールを利用する
- WordPressのプラグインを利用する
- レスポンシブ対応でサイト構築をする
- レスポンシブ対応のツールを利用する
上記の方法でプログラミングに関する知識がない方でも容易に導入できる方法は3番と5番です。WordPressのプラグインを利用する場合は、WordPress Mobile Pack が適しています。
モバイルアプリのようなきれいなデザインに変更できるプラグインです。カラーやフォント設定もできるので、色鮮やかなサイトへデザイン変更できます。アクセス解析もできるプラグインなので、SEO対策にも使用できます。
Googleがスマートフォンサイトをコンテンツの評価の主軸とすると発表したことから、モバイルユーザーに配慮したサイト作りがより求められることになりました。
SEO対策をするならレスポンシブ対応をしてスマートフォンで読んだときの読みやすさを重視したサイト作りをしなければいけません。
コアウェブバイタルの3要素を改善する
コアウェブバイタルとは、ユーザーがサイトを通じて得る体験の質を計測するための指標のことです。コアウェブバイタルは主にサイトの使い勝手を評価する指標であり、具体的に以下の3つがGoogleの評価対象になっています。
● LCP(Largest Contentful Paint):ページの表示速度を測る指標のこと。
● FID(First Input Delay):クリックやテキスト入力などユーザーのアクションに対する反応速度のこと。
● CLS(Comulative Layout shift):レイアウトの崩れといった視覚的要素の安定性を測る指標のこと。
上記の3つの要素に沿ってwebサイトを改善することで、ユーザーと同時に検索エンジンからも良い評価を得られやすいです。
Page Speed Insights では、URLを入力するとコアウェブバイタルの3要素が改善されているのかを確認できます。改善できているのかと不安に感じている方は、ぜひ確認してみてください。
まとめ
SEO内部対策をすることで、検索エンジンに適切なコンテンツ情報を伝えやすくなって検索結果で上位表示されやすくなります。SEO内部対策をしなかった場合、クローラーがサイト内をすべて巡回してくれずに適切な検索結果が表示されないかもしれません。
本記事で紹介したSEO内部対策を実践して自身のWebサイトを上位表示できるように努めてください。